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ハートの国のアリス

『PSP版・アニバーサリーの国のアリス・予約特典 ■PSP版・予約特典(前)』

「PSP版アニバーサリーの国のアリス・予約特典」用
ドラマ台本
スタッフ・声優用

QuinRose

原作・脚本 五月攻
編集・音楽 鞠

エース                 CV:平川大輔
ユリウス=モンレー          CV:子安武人
エリオット=マーチ           CV:最上嗣生
ナイトメア=ゴットシャルク       CV:杉田智和

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1:プロローグ(エース・ユリウス・エリオット)

●場所(舞踏会会場)
【【【演出】】】・・・ざわざわという会場内の喧騒
【エース】
「う~ん……。舞踏会なんて退屈だなあ。旅と違って新しい発見がないっていうか……、はあ、何か面白いことでも起きればいいのに。……ん?あれは……」■■
【ユリウス】
「ん?ああ、エース。おまえか」■■
【エース】
「わっ、ユリウスがハートの城にいるなんて、変な感じだぜ。舞踏会とかも苦手そうだし、来てくれないかと思ってたのに」■■
【ユリウス】
「仕方がないだろう、舞踏会に集まるのはルールだからな。でなければ、私だってこんなところには来ない。塔に篭って仕事をしていたい……」■■
【エース】
「ははっ、真面目だよなあ……。でも、いいじゃないか。普段は全然塔から出ないんだから、たまには外でリフレッシュしたほうがいいって!催しものも、悪くないよ」■■
【ユリウス】
「まったく……。定期的に集まるのがルールとはいえ、何故舞踏会である必要があるんだ……。ぶつぶつ……」■■
【エース】
「はははっ、会合やサーカスより城向きのイベントだろ?」■■
【ユリウス】
「こういう騒々しい場所は好かないんだ……」■■
【エース】
「そんなこと言って~、苦手な場所でもこうして留まっているあたり……」■■
【ユリウス】
「念を押しておくが……おまえに会いにきたわけじゃないぞ?」■■
【エース】
「ははは、そんな念を押したりしなくても……。アリスを探しているんだろ?彼女も、舞踏会には来るって言っていたもんな」■■
【ユリウス】
「な……。別に探してなどいない。単に帰るタイミングを逃したというかだな……」■■
【エース】
「ははっ。はいはい。それじゃあ、そういうことにしておいてやるよ」■■
【ユリウス
「しておいてやる、とはなんだ。私は本当に……」■■
【エース】
「はいはいはい。ところで、当のアリスはどこにいるんだろう?おかしいなあ、舞踏会には来ているはずなんだけど」■■
【ユリウス】
「城のどこかにはいるだろう。まだ見掛けてはいないが……人も多いしな」■■
【エース】
「ここにいても会える確率は低そうだよな……。よしっ。それじゃあ騎士らしく、アリスを探す旅に出てみようか!」■■
【ユリウス】
「おまえの場合、探しに行ったまま自分も行方不明になるのがオチだ、やめておけ」■■
【エース】
「え~?なんだよ、ひどいなあユリウス……」■■
【ユリウス】
「事実だろう。今は主催者側なのだから、少しくらいはおとなしく……」■■
【エース】
「そこはそれ。主催者側だからこそ自由も許されるはず……。と、あれ?……エリオット!エリオットじゃないか!」■■
【エリオット】
「げ……!迷子騎士!?なんで、おまえがここにいるんだよ!?」■■
【エース】
「ははははっ、何を言っているんだよ。ここはハートの城だぜ?ハートの騎士である俺がここにいるのは、当然じゃないか」■■
【エリオット】
「おまえの場合はいないほうが自然だろ。っち、おまけに時計屋まで……」■■
【【【演出】】】・・・ジャキっと銃を取り出す音
【エース】
「おおっと、催しものの最中に殺し合いはご法度だぜ?」■■
【【【演出】】】・・剣を抜く音
【エリオット】
「とか言って、獲物出してるあたり、てめえもやる気じゃねえか……」■■
【エース】
「はは……、落ち着いてよ。上司に咎が及ぶのは避けたいだろ?」■■
【エリオット】
「っち。……こんなムカつく奴と陰気臭え奴と顔合わせなきゃならねえなんざ最悪だぜ」■■
【ユリウス】
「ふん。私だって、おまえの顔など見たくなかった」■■
【エリオット】
「俺だってそうだっつってんだろ!ったく、アリスを探してたっつーのに、おまえらなんかと会っちまうとはよお」■■
【エース】
「あれ?エリオットも、アリスのことを探していたの?」■■
【エリオット】
「ん?も、ってことは、おまえらもかよ?なあ、アリスはどこにいるんだ?
舞踏会に来てはいるんだろ?」■■
【エース】
「来てはいるはずだけど、どこにいるかは俺達も知らないよ。
丁度今、探しに行こうかって話をしていたんだ」■■
【エリオット】
「んだよ、使えねえな。はあ、アリスと一緒にうまいにんじん料理を食おうと思ったのによ……」■■
【エース】
「はは、またにんじん?やっぱりウサギさんはにんじんが好きなんだな」■■
【エリオット】
「俺はウサギじゃねえし、俺が好きなのはにんじんじゃなく、にんじん料理だ!大体、ウサギはこの城の宰相だろうが」■■
【エース】
「確かに、ペーターさんもウサギさんだね。だからこそ、にんじん料理も用意されているわけだけど……役持ちウサギが二匹か……。はは、メルヘンだよな~」■■
【エリオット】
「だーかーら、俺はウサギじゃねえっての!……でも、そうだ。あの白ウサギなら、アリスの居場所も知ってるんじゃねえか?」■■
【エース】
「そうだね。ペーターさんなら、アリスのことは何でも知っていそうだし、知っていなくても嗅ぎ付けそうだ……。でも、ペーターさんも先刻から姿が見えないんだよなあ」■■
【ユリウス】
「あのウサギも、人混みは嫌いだからな。自分の部屋にでも戻っているんじゃないのか?」■■
【エース】
「う~ん、でもそれだとアリスに会えないし……。ああ、そういえばペーターさん、舞踏会の準備中、なんだか様子がおかしかったなあ。ずっとアリス、アリス~ってぶつぶつ呟いていて、うるさくてさ」■■
【エリオット】
「それ、普段と何か違うのか?あいつがアリスアリスってうるさいのは、いつものことじゃねえか」■■
【エース】
「いつも以上にうるさかったんだよ。あれは、一体いつ頃からだったかなあ?確か、アリスを舞踏会に誘った~とか言って、こんなふうにぴょんぴょん跳ねていて……」■■
【【【演出】】】・・・ぴょんぴょんと跳ねる音
【ユリウス】
「おまえがやると気持ち悪いだけだからやめろ。だが、ウサギなら別に不自然でもないだろう」■■
【エース】
「それはそうなんだけど、他にも……。そう、部屋を綺麗にしておかなくちゃとか、アリスのために食べ物や飲み物を買っておかなくちゃ、とか言っていたなあ」■■
【エリオット】
「部屋を綺麗に……?まさか、ペーター=ホワイトの奴、アリスを部屋に呼ぶ気なのかよ!?」■■
【ユリウス】
「それよりも、アリスのための食料を買っておかなければならないとは、一体……?」■■
【エース】
「アリスのための部屋に、食べ物か。……ひょっとして、ペーターさんがアリスを監禁していたりしてね。はははっ」■■
【エリオット】
「か、監禁?おいおい、いくらあのイカレウサギだって、そこまでは……」■■
【ユリウス】
「ああ、愚かな動物とはいえ、そこまでのことは……」■■
【【【演出】】】・・・しーんと沈黙。効果として、会場内の喧騒
【ユリウス】
「……い、いや、あいつなら、やりかねない。なんせ、堂々たるストーカーだ」■■
【エリオット】
「あいつの場合、むしろそっちに行き着くのが自然な気までしてくる……」■■
【エース】
「う~ん、なんてったってペーターさんだもんなあ。もともと結構××××な感じだったけど、とうとう本格的に××××ちゃったのかな?」■■
【ユリウス】
「妄想と現実の区別など、元からついていなさそうだしな」■■
【エリオット】
「っって、おい!?もし本当にそうなんだとしたら……、アリスが危ないじゃねえか!」■■
【ユリウス】
「落ち着け。まだ奴が犯人だと決まったわけではないだろう」■■
【エリオット】
「でもよ、あいつが犯人じゃないっていう証拠もねえわけだろ?」■■
【ユリウス】
「それは……、まあ、確かにそうだが……」■■
【エリオット】
「……くそっ、放っておけねえ。おい騎士、それに時計屋!おまえらのことは大嫌いだけど、アリスのためだ。ここは協力してアリスを探し出すぞ!」■■
【ユリウス】
「む……。何故私が、と言いたいところだが……、やむを得んか」■■
【エース】
「そうだね、心配だもんな」■■
【ユリウス】
「私は、心配など……。私達と同じ役持ちが、余所者であるあいつに何かするのを見過ごすわけにはいかないからだな……」■■
【エース】
「も~、妙なところで意地をはるなって!とにかく、アリス捜索隊結成ってわけだな?よし、それじゃあさっそく行こうか。俺、ペーターさんの部屋なら知っているからさ」■■
【エリオット】
「げ、おまえが案内するのかあ?……大丈夫なのかよ」■■
【エース】
「ははははっ、何を言っているんだよ。俺はここに住んでいるんだぜ?任せてくれよ!」■■
【ユリウス】
「……ほぼ、帰ってこない住人だがな」■■
【エリオット】
「……任せていいのか、それ」■■
【【【時間経過】】】
●場所(ナイトメアは夢の空間、三人はハートの城の廊下なので、音効果注意)
【ナイトメア】
「ふう。仕事から逃げて夢の空間に来てみたが……。何だかハートの城のほうが騒がしいな。……のぞいてみるか」■■
【【【演出】】】・・・足音×3
【ナイトメア】
「ん?」■■
【ユリウス】
「それにしても、無駄に広い城だな……」■■
【エリオット】
「おい騎士、本当にこっちで大丈夫なのかよ?」■■
【エース】
「大丈夫大丈夫。俺を信じて、ついて来てくれよ。はははっ」■■
【ナイトメア】
「ふむ。騎士と時計屋はともかく、三月ウサギも一緒にいるとは。珍しい組み合わせだな……」■■
【エリオット】
「エース、てめえ、へらへら笑ってんじゃねえよ!真剣にアリスを探す気があんのか!?」■■
【ナイトメア】
「なんだ、アリスを探しているのか?……ふむ」■■
【エース】
「はは、何を言っているんだよ。俺はいつだって真剣だ!」■■
【ユリウス】
「しかし、先刻から同じような場所をぐるぐると回っていないか?一体、いつになったら辿り着くんだ……」■■
【エリオット】
「早く、白ウサギをとっつかまえねえと……」■■
【ナイトメア】
「これは……、迷っているようだな。手伝ってやりたいところだが、私が今、実体を持ってハートの国に行くことは……。ううむ、だが、仕事よりこっちのほうが面白そうだ。……よし、夢の中からの手助けしかできないが、手伝ってやるとするか」■■
【エース】
「もうすぐだって。ペーターさんの部屋なら、こっちで合っているはずだからさ」■■
【エリオット】
「マジかよ?これほど信用ならねえ案内役もいねえな……」■■
【エース】
「でも、時計塔に住んでいるユリウスと、帽子屋屋敷に住んでいるエリオットじゃあ、ハートの城のことはわからないだろう?案内役なら俺が一番適任じゃないか」■■
【エリオット】
「そりゃあ、俺はペーター=ホワイトの部屋の場所なんか知らないけどよ。それにしたって、おまえの場合、いないよりマシって程度で……」■■
【エース】
「あ、ほら、着いたぜ!」■■
【エリオット】
「え!すげえ!着いたのか?」■■
【エース】
「ああ、ここがペーターさんの部屋だ!」■■
【【【演出】】】・・・ドアを開ける音
●場所(ハートの城の医務室)
【エリオット】
「……なんだあ?ここ。ベッドはあるけど、あんまり人の部屋っぽく見えねえな」■■
【ユリウス】
「ベッドに包帯、大量の薬品……。ここは、医務室じゃないのか?」■■
【エース】
「あれ?おっかしいなあ。消毒液の匂いがしたから、ここだと思ったんだけどな~」■■
【ユリウス】
「エース……。おまえは匂いで人の部屋を判断するのか?」■■
【エース】
「だって、ペーターさんっていつも部屋を消毒しているんだぜ?部屋だけじゃなく、ペーターさん本人からもよく消毒液の匂いがするしさ」■■
【エリオット】
「だからって匂いで判断するか?動物みたいな奴だぜ……」■■
【エース】
「ははは、動物みたいって?ウサギさんに言われるなんて心外だよ~」■■
【エリオット】
「~~~~っ!俺はウサギじゃねえ!」■■
【ユリウス】
「……はあ。もういい。ここがペーター=ホワイトの部屋でないのなら、用はない。とっとと戻るぞ」■■
【エース】
「そうだね。ごめんごめん、ちょっと道を間違えちゃったみたいだ」■■
【エリオット】
「ったく。おまえの場合、ちょっとじゃねえだろ。やっぱり迷ってんじゃねえか。くそっ、ペーター=ホワイトの部屋はどこなんだ……」■■
【【【演出】】】・・・ドアを開ける音
【ナイトメア】※以降、ナイトメアの声に効果をかける
「……じゃないぞ」■■
【エリオット】
「……ん?なんだ、何か変な声が聞こえねえか?」■■
【ナイトメア】
「そっちじゃないぞ……」■■
【エース】
「あれ?本当だ。誰もいないのに、どこからともなく変な声が聞こえてくるね」■■
【ナイトメア】
「こら……。変な声とはなんだ。変な声とは……」■■
【ユリウス】
「……幻聴だろう。ここには私達以外、誰もいないのだから……」■■
【ナイトメア】
「そっちは、駄目だ……。そっちではない……」■■
【エリオット】
「い、いや、絶対聞こえてんだろっ!どこからともなく、変な声がしているだろ!?」■■
【ナイトメア】
「その先には、いない……。だから、別の場所に……」■■
【エリオット】
「ほらっ!この声だって!おまえにも聞こえてんだろ、時計屋!」■■
【ナイトメア】
「さあ、探すんだ。早く……」■■
【ユリウス】
「……ふう。最近、仕事のしすぎだったようだな。以前からアリスにも言われていたように、今後はもう少し休憩もとるべきか」■■
【エリオット】
「時計屋っ!おまえ、現実逃避してんじゃねーよ!」■■
【ナイトメア】
「……どうしたんだ?ううむ、やはり別の国の者と会話するのは難しいな。話しかけにくかったり、聞き取りづらかったり、色々と加減が……」■■
【エース】
「ははは、どこからともなく奇妙な声。面白いなあ。……ああ、そういえばこの医務室って、ちょっと変な噂があったんだっけ」■■
【ユリウス】
「変な噂だと?なんだ、それは」■■
【エース】
「確か、城の医務室には兵士達の幽霊がいて、夜の時間帯になると声が聞こえてくるって噂だ」■■
【エリオット】
「はあ?なんで医務室に幽霊の噂なんかがあるんだよ。病院でもあるまいし……そもそもこの世界に幽霊なんて存在するのかよ」■■
【エース】
「あれ?知らない?ほら、医務室って怪我をした兵士達を治療する場所だろう?」■■
【ユリウス】
「ああ、軽度のな。重傷を治療する場ではない。それがどうした?」■■
【エース】
「うん、ペーターさんが撃っちゃったり、俺が鍛錬でちょーっと加減を間違えたりして、病院へ運ぶのも間に合わず医務室に担ぎ込まれてそのまま……っていうケースも多くてさ。時計にも戻れず、残像にもなれずに、なんてね。だから、そういう幽霊の噂があるみたいだよ。はははっ」■■
【ユリウス】
「な!?そんなことがあるはず……だが、この部屋……」■■
【エリオット】
「残像にもなれず……か。一気に薄気味悪く感じられてきたな……」■■
【ナイトメア】
「おい……、何を話しているんだ?よく聞こえないが……、私を無視するな!」■■
【ユリウス】
「不気味だ……が、ただの噂だろう」■■
【エース】
「ははっ、そうだよなあ、幽霊なんているはずない。いや~噂って勝手なものだよな~」■■
【ナイトメア】
「おい……。聞こえているんだろう……?おーい……」■■
【エリオット】
「幻聴だとは思うが……、まだ聞こえてくる気がする」■■
【ユリウス】
「幽霊などありえない……。が、ならば、この声は一体?」■■
【ナイトメア】
「どうした……。私が協力してやると言っているのに……、ん、げほげほっ、げほぉっ!」■■
【エリオット】
「~~~っ!げ、本物の幽霊か!?」■■
【ユリウス】
「しかし、重傷というより重病の患者のような気が……」■■
【エリオット】
「おい、ここはなんかマズそうだ、に、逃げるぞっ!」■■
【ユリウス】
「く……っ。そうだな、ここは出たほうがよさそうだ」■■
【エース】
「あっ、おーい、待ってくれよ~!」■■
【【【演出】】】・・・バタバタと去ってゆく足音×3
【ナイトメア】
「ん!?なんでだ、どうして皆逃げてしまうんだ!?私はハートの国には行けないから、夢の空間から声だけでもと……。私は偉いのに、無視されるなんて心外だ!くう~~……、偉大な私に対して無視など許されないぞ!?こうなったら、三人が私にちゃんと気付くまで、語りかけまくってやるからな!?」■■
【【【時間経過】】】

2:前説(エース・ナイトメア)

【エース】
「こんにちは、アリス!元気にしていた?こうしてまた君に会えるなんて嬉しいぜ」■■
【ナイトメア】
「あ、こら、騎士っ!私より先に喋るとは何事だ!私は偉いんだぞ!?最初に挨拶するのも私と相場が決まっているだろう!?」■■
【エース】
「ははっ、何言っているんだよ、夢魔さん。偉い人は挨拶の順番なんか気にしないよ」■■
【ナイトメア】
「むむ」■■
【エース】
「こういうのは早いもの勝ち。さあ、そんなことより、このCDの説明をしなくていいの?偉い人なら、きちんと前説をこなさないと」■■
【ナイトメア】
「はっ。そうだ、そうだったな!アリス、前説が遅くなってしまってすまない。今更かもしれないが、私がこのCDの注意事項の説明をしてやるぞ。いいか、このCDを聴く上で、重要な注意点が二つあるんだ。心して聞くように!」■■
【エース】
「そう、まず一つ目。このドラマCDは、ゲーム本編のネタバレを含んでいるんだ。本編を理解してからでないと意味不明なところもある。もし、君がまだゲーム本編をプレイしていないんだったら、ここで一度聴くのをやめて、ある程度ゲームを進めてから聴いてほしいな」■■
【ナイトメア】
「だああ、横入りするな!二つ目の注意点!このCDは予約特典ということもあって、企画ものとなっている」■■
【エース】
「そうそう。だから、このCDの本編では、ゲームでは仲がよくなかったり、接点のなかったキャラクター同士が、仲よく会話をしていることもありえるんだ。でも、それがゲーム中には出てこなかった裏設定だった……とか、そういうわけじゃないんだよね」■■
【ナイトメア】
「あくまで、このドラマCDの中だけでの出来事というわけだ。企画ものならではというやつだな。幽霊なんてものも、本来、我々の世界にいるはずはない。……いや、いたら怖いからいないでほしい」■■
【エース】
「つまり、深く考えちゃ駄目ってこと。CD内だけの関係性だから、本編に持ち越さないよう、注意してね」■■
【ナイトメア】
「まあ、賢い君のことだから、今更こんな説明も必要ないかとは思うが……。私の口からちゃんと伝えておきたくてね。……げほ、げほげほっ!」■■
【エース】
「しまらないなあ……」■■
【【【時間経過】】】

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