※「お風呂イベント3」まで発生していて、エリオット滞在08で「1:入っちゃおう」→「1:相手にしていない」を選んでいる場合、4回目ここから↓
※この回のみブラッド・エリオット・双子共通
★帽子屋屋敷城滞在共通部分ここから↓
帽子屋屋敷・大浴場
「【大】げ【大】」■■
【ブラッド】
「……おまえ達も風呂か」■■
【エリオット】
「今日の仕事は疲れたもんなー。
珍しくよく働いてたじゃねえか」■■
後から入ってきたディーとダムを、上司二人は快く迎えた。
これだけの人数が集まっても、大浴場は余裕の広さだ。■■
……気にしているのが広さの点だという自分が虚しい。■■
【ディー】
「うん……。
お風呂って、気分転換にいいよね」■■
【ダム】
「お風呂はタダだしね」■■
【ディー】
「ところで、何してるの?
ここって、混浴だっけ」■■
【ダム】
「得した気分」■■
ディーとダムはそれなりの反応はしつつも、やはり普通~だ。
物を取り落としたり、頬を赤らめて照れたり、「ごめん!」と謝ってドタドタと出て行ったり……というような定番反応は一切見られない。■■
(この面子だと、お風呂でドッキリ☆の定番コースは不可能なのね……。
ただ、お風呂で遭遇☆ってだけで終わるんだ……)■■
(すごい……。ドッキリ☆だわ……。
定番が定番で終わらない……)■■
終わらない原因の大きなところは私にもあるのだが、そこのところは都合よく無視する。■■
★ブラッド・エリオット滞在ルートのみ↓
ブラッドやエリオットと一緒に入浴するのに、すっかり慣れてしまった。
今更双子が加わったところで、私のほうも定番の反応は難しい。■■
★ブラッド・エリオット滞在ルートのみ↑
【エリオット】
「いーだろー。
女の子連れで風呂に入れるんだぜ」■■
【ブラッド】
「いい身分になった気分だな……」■■
【エリオット】
「……や、ブラッドはいいご身分だろ?」■■
【ブラッド】
「風呂場で、寂しく酔っ払うのに慣れてきていたからな……」■■
【エリオット】
「なんだよー、俺がいるだろー」■■
【ブラッド】
「【大】いても嬉しくない【大】」■■
【ディー】
「ボス、正直ー。
正直なのは美徳だよね」■■
【ダム】
「お金にはならないけどね」■■
【エリオット】
「な、なんだよ。
皆して……」■■
「……いじめられっこポジションね、エリオット」■■
初対面では夢にも思わなかったが、彼はかなりいじりやすい。■■
【エリオット】
「あんたまで……」■■
「……俺、嫌われてるのか?」■■
へにょっと、耳が垂れる。■■
(そ、そういうところが……)■■
【ブラッド】
「つまみににんじんスティックやにんじんチップを持ち込まなかったら、好きになれるかもしれない……」■■
【ディー】
「それって、ひよこウサギじゃないよね」■■
【ダム】
「にんじんを持ち込まないウサギなんて、ウサギじゃない」■■
【エリオット】
「俺はウサギじゃねえよ!」■■
【ディー】
「はいはい……」■■
【ダム】
「はいはいはい……」■■
【ディー】
「で、さあ……」■■
【ダム】
「お姉さんは、どっちかの彼女なの?」■■
「……は?
どっちの彼女でもないわよ?」■■
★エリオット滞在ルートのみ↓
ただの友人というよりも近い距離だが、恋人ではない。
私達の関係に、色恋など含まれていないのだ。■■
★エリオット滞在ルートのみ↑
【ディー】
「えー……」■■
【ダム】
「えーー……」■■
「……なに」■■
驚き方がわざとらしい。■■
【ディー】
「じゃあ、付き合っていないのにお楽しみだったの?」■■
【ダム】
「自由人なんだね、お姉さん……」■■
「……楽しんでないから。
普通に入浴しているだけ」■■
(……でも、夢とはいえ、大胆だよね)■■
(大胆ではすまされないような気もする……)■■
夢だというので、道徳・倫理観念が吹っ飛んでしまったのだろうか。■■
この世界ではどうだか知らないが、私の世界では混浴の習慣などない。
双子達の反応を見る限りでは、この世界でもそんな習慣はなさそうだ。■■
横にいる、ブラッドとエリオットをちらりと見る。
彼らは大人の男性で、私も年頃の娘だ。■■
「……ぶくぶく」■■
【【【演出】】】・・・ぼちゃんと顔を湯にしずめる(小さく)
軽く、お湯に沈む。■■
「…………」■■
「……いいや、夢だし」■■
「……いい……ことにする」■■
「……ところで、あなた達。
何もっているの、それ……」■■
【ディー】
「ん?」
「あー、これ?
八つ当たり君」■■
【ダム】
「あげないよ?
でも、無料とはいかないけど、どうしてもっていうのなら……」■■
「いらない」■■
「……八つ当たり君?」■■
(なにそれ……)■■
【ディー】
「八つ当たりするんだ。
切ったり千切ったり」■■
【ダム】
「面白いよ。
しょっちゅう買い換えなきゃならないけどね」■■
【ディー】
「ちなみに、この八つ当たり君は47代目」■■
【ダム】
「ふふ。
無駄遣いしているよねー、僕ら」■■
温かいはずの湯船が、寒く感じられてきた。■■
「あなた達、いつもどういう遊びをしているのよ……」■■
【ディー】
「えー?
いろいろだよ、いろいろ」■■
「切ったり千切ったり、切り刻んだり……。
撃ったりもする」■■
「バラエティ豊かだよね、兄弟」■■
【ダム】
「うんうん、いろんな遊びをしているよね」■■
「今度、お姉さんも混ぜてあげるよ。
特別にタダで」■■
「いい、い、いらない……。
混ぜなくていいっ」■■
「もっと正常な遊びをしなさいっ、正常な!」■■
【ディー】
「ふふ、何言ってるのー。
まるで僕らが正常じゃないみたいじゃないか」■■
【ダム】
「そうだよ、酷いなー、お姉さん」■■
「……自分達が正常だと思っているの?」■■
真顔で聞きたい……。
しかし、双子は冗談だと思ったのかなんなのか、けたけた笑っていて明るい。■■
「ブラッド。
あんたさあ……、教育方針を考えたほうがいいわよ」■■
【ブラッド】
「私は上司であって、保護者ではない……」■■
【エリオット】
「そうだぜ。ブラッドはボスだ。
奴らは部下」■■
【ブラッド】
「ああ。私と彼らは上司部下の関係にすぎない……。
……保護者はこいつのほうだ」■■
【エリオット】
「そう、そう……。
……え!?なに、俺!?」■■
【ブラッド】
「そう、おまえ」■■
マフィアのボスは、悪人らしく腹心に責任を押し付けた。■■
【エリオット】
「え~~~……。
いいけど、俺、仕事忙しくって教育なんか出来ねえよ……」■■
【ディー】
「出来なくていいよ。
いらないから」■■
【ダム】
「タダでもごめん」■■
【ディー】
「……僕ら、お姉さんに教育されたいな」■■
【ダム】
「……いいね、それ」■■
(教育するのはいいのだが、不穏な何かを感じる……)■■
「ちゃんと教育してあげなさいよ、お兄さん」■■
【エリオット】
「え?
やっぱり俺?」■■
ここの主人に従って、私もさくっと押し付けることにした。■■
【【【時間経過】】】
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