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ハートの国のアリス
~Wonderful Wonder World~

『サブイベント ■お風呂・エリオット1(好感度:高)』

※「1:仕事中だが聞いてやる」を選択した場合のみ、条件により分岐ここから↓
★エリオットの好感度が4以上の場合、「お風呂・エリオット1」ここから↓
帽子屋屋敷・浴場
【【【演出】】】・・・ブラシで身体を洗う音
「…………」■■
【エリオット】
「ふんふんふ~ん♪♪♪」■■
【【【演出】】】・・・ブラシで身体を洗う音
「…………」■■
「…………」■■
「…………」■■
bath_eri1_1 【エリオット】
「【主人公の名前】、どうしたんだ~?
早く、タオルを持ってきてくれよ」■■
「…………」■■
【大】なんだろう、この状況。【大】■■
【エリオット】
「ふんふんふふ~ん♪
いや~……いい気持ちだ……」■■
「風呂っていいよな~……」■■
「そ、そう、よかったわね……」■■
【エリオット】
「俺、風呂が大好きなんだ~♪」■■
「俺って、綺麗好きなんだぜ~?
囚人になったときも何が辛かったって、滅多に風呂に入れなかったことだ」■■
「そ、そう……」■■
(ウサギは綺麗好き……)■■
(ウサギ……)■■
【大】なんなんだろう、この状況は。【大】■■
「タオル、どこに置いておけばいいの……?」■■
【エリオット】
「……ん?
ああ、適当でいいよ」■■
「…………」■■
こっちを向かれて、視線を逸らす。■■
(なんなの、なんなの。
この状況は……っ)■■
(本当になんなのよ……っ)■■
頼みというのは、何のことはない、私が運んでいたタオルを欲しいというものだった。■■
後でタオルを持って浴場まで来てほしいと言われ、素直にやって来たら……エリオットは入浴中だった。■■
なぜあの場で、一枚貰っていかなかったのか。
作為的なものを感じるのは気のせいだろうか。■■
(微妙に天然なウサギさんだから、故意じゃない可能性もあるけど……)■■
(…………)■■
(…………)■■
(……露出狂?)■■
★「お風呂イベント1」が発生している場合のみ↓
以前大浴場でも入浴中のブラッドとエリオットに遭遇してしまったことがあるが、何だかこっちのほうがリアルで恥ずかしい。■■
★「お風呂イベント1」が発生している場合のみ↑
「……タオル、ここに置いておくわよ」■■
タオルを置いて、そそくさと逃げようとする。■■
【エリオット】
「ああ。
早く一緒に入ろうぜ~」■■
「…………」■■
「【大】は?【大】」■■
【大】一緒に入る?【大】■■
「……何言っているの、あんたは」■■
気は確かだろうか。■■
【エリオット】
「え?
だから、一緒に入ろうって」■■
これがからかう調子だったら反応も違っただろうが、エリオットはいたって普通だ。■■
【エリオット】
「あ~……。でも、そうだな……。
確かに、ここじゃ狭いから大浴場に行こうぜ」■■
「いやいやいや、行かないから」■■
何を、普通~に、一緒に入ること前提で話を進めてしまっているのか。■■
「なんで、一緒にお風呂に入らなくちゃならないのよっ」■■
【エリオット】
「?
だって、俺、あんたのことが好きだから」■■
「ありがとう」■■
「……じゃなくって!!!
なんで、好きだとお風呂に入るのよっ」■■
【エリオット】
「???
なんで怒るんだ???」■■
「ブラッドやガキ共とは、よく一緒に入るんだぜ~?」■■
「【大】同じ扱いなんだ……【大】」■■
そこは区別しとけと言いたい。■■
【エリオット】
「仲間はずれにされたくないだろ?」■■
「仲間はずれでいいよ……」■■
「……皆でお風呂……とかに誘ってきたら絶交するからね?」■■
【エリオット】
「なんだ???
機嫌わりいな……」■■
「他の連中をまぜたりはしないって……。
でも、俺とは仲良しだし、入ってもいいだろ?」■■
「【大】いいわけないでしょ【大】」■■
どういう「仲良し」なんだ。
エリオットの基準が分からない。■■
【エリオット】
「お礼に、体洗ってやろうか?」■■
「【大】いらない【大】」■■
【エリオット】
「遠慮すんなって。
こっちに来いよ」■■
「【大】よるな、触るな【大】」■■
【【【時間経過】】】
【エリオット】
「どうしちゃったんだよ、【主人公の名前】?」■■
「どうかしちゃっているのは、あんたの頭よ……」■■
どうして、こんなに平然としていられるのか。■■
(……ウサギさんだからかしら)■■
それですべての説明がなんとなくついてしまう安易さが恐ろしい。■■
【エリオット】
「???
機嫌悪いな~……」■■
「機嫌が悪いっていうか……」■■
つつっと目を逸らす。
私にだって恥じらいというものがある。■■
現実世界だったら、まず逃げ出す。
が、ここは夢の世界だ。■■
(慌てるな、慌てるな、動揺するな……っ)■■
これは夢だから、動揺するなんて滑稽だ。
平然と構えていろ。■■
そう思っても、視線は泳ぐ。■■
当然だが、私の世界では異性の入浴場面に遭遇することなどそうそうない。■■
(この世界では平然と出来る場面なのかしら……)■■
(無理無理……。
直視できない……)■■
【エリオット】
「なんだよ~、【主人公の名前】……」■■
私のほうが「なんだよ、おまえ」な心境だ。
訳が分からない。■■
【エリオット】
「ちぇ~……。
風呂入ろうっていうのに冷たいな~……。
せっかく、一緒に……」■■
「馬鹿言わないでちょうだい」■■
夢だろうと、そこまで吹っ切れたものではない。■■
【エリオット】
「……あ!
分かったっ」■■
「……ん?」■■
【エリオット】
「【主人公の名前】。
風呂嫌いなんだろ~?」■■
「え?」■■
【エリオット】
「ガキ共も苦手なんだよな、風呂。
ぎゃあぎゃあ騒いで肩まで浸かろうとしない……」■■
「風呂が嫌いなんて……子供だな~、【主人公の名前】」■■
「こ、子供……っ!?」■■
「お風呂が嫌いなんて、そんなことないわよっっ!」■■
お風呂なら好きだ。
私は、子供でもない。■■
【エリオット】
「風呂には、ちゃんと入らなきゃ駄目だぜ~?」■■
「一緒に入ってやるって言ってるのに……。
子供って、風呂嫌いだから……」■■
「~~~~~~~!!!
……あんたのほうがガキなのよっ」■■
【エリオット】
「え~?
何言ってんだよ……」■■
「風呂嫌いを人のせいにするなよ……。
子供ってのは、なんだって風呂に入りたがらないんだか……」■■
「お風呂は嫌いじゃないって言っているでしょ!?
あんたと入りたくないだけよっ!!」■■
お風呂を嫌がる猫の子扱いだ。
反論しても取り合ってもらえず、「子供」ということにされてしまった……。■■
……なんだか非常に納得いかない。■■
【【【時間経過】】】
★「お風呂・エリオット1」ここまで↑

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