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ハートの国のアリス
~Wonderful Wonder World~

『サブイベント ■お風呂イベント2』

★「お風呂イベント1」が発生している場合、2回目ここから(ブラッド・エリオット滞在共通)↓
◆帽子屋屋敷・大浴場◆
「…………」■■
【ブラッド】
「…………」■■
【エリオット】
「…………」■■
【【【演出】】】・・・ぽちゃーんという間抜けな水音
「…………」■■
「……よくよく風呂で縁があるな」■■
大浴場で入浴しようとしたところ、またまたこいつらと鉢合わせてしまった。■■
「…………」■■
【ブラッド】
「そんなにのぞきたがっているのを無碍にするのも気の毒だな……」■■
「……このままのぞきたいならそれでも構わないが、協力してやったほうがいいか?
あがろうか」■■
【エリオット】
「……あ、それじゃ、俺も」■■
「……【大】いりません【大】」■■
ざばっと湯船からあがろうとするのを、慌てて制止する。■■
【ブラッド】
「なんだ?
見せてやるぞ?」■■
【エリオット】
「そーそー、のぞかなくっても言ってくれればさあ……。
いつでも……」■■
「どれだけ自分の体に自信があるのよ!?
【大】見せるな【大】」■■
自分の名誉のためにも否定しておく。
興味がないわけではないが、断じて、見たいわけではない。■■
(…………)■■
(……興味がある時点で敗北しているのか)■■
【ブラッド】
「別に、見せて喜ぶような趣味はないが……」■■
【エリオット】
「それじゃあ、俺らが露出趣味みたいだろー」■■
「見たいって言うから、見せてやろうとしてるだけなのにー……」■■
「見たいなんて言ってない!
見せなくていい!」■■
【ブラッド】
「……ああ。
見えそうで見えないあたりに快感を覚えるんだな」■■
【エリオット】
「……おー。
さすがブラッド、微妙な心理に詳しいぜ」■■
「俺、そういう繊細なの、よく分かんねえんだよなー……」■■
【ブラッド】
「ふ……」■■
エリオットはきらきらした尊敬の眼差しでブラッドを見ている。■■
「……や、そこ、感心するところじゃないと思うのよね」■■
「…………」■■
「……いいや、入っちゃおう」■■
【【【演出】】】・・ざばっとお湯に入る音
なんだか、もうどうでもよくなってきた。■■
だるだる具合が伝染してきたのか、面倒になってくる。
私は、お風呂に入りたいのだ。■■
(夢なんだし、欲望には忠実に……)■■
(男前に囲まれて入浴っていうのも悪くないかも……)■■
問題なのは、その男前が別れた恋人に瓜二つな人と、ウサギだか人間だかよく分からない人だということだ。■■
それさえなければ、問題ない。
問題はかなり大きいが、問題ない。■■
【エリオット】
「なんか平然としているよなあ……」■■
【ブラッド】
「……つまらない」■■
「もっと反応があれば面白いのに……」■■
「……【大】あんた達に言われたくないわ【大】」■■
「大浴場、好きなんだもの。
こんな大きなお風呂に入れる機会なんて、そうそうない」■■
「夢で遠慮なんかしたら、損だもの」■■
【エリオット】
「夢……?」■■
【ブラッド】
「私達と過ごす時間は、夢のように素晴らしいひとときだということだ」■■
【エリオット】
「ふーん」■■
「…………。
さくっと覚めてくれないかなあ……」■■
このままいると、色々なものが吹っ切れすぎてしまいそうで恐ろしい。■■
【【【時間経過】】】

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