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PSP版・豪華版ドラマ

『ハートの国のアリス~Twin World~ ■PSP版・豪華版(前)』

「ハートの国のアリス・Wonderful Twin World・豪華版ドラマCD」用
ドラマ台本
スタッフ・声優用

QuinRose

原作・脚本 五月攻
編集・音楽 鞠

ブラッド=デュプレ       CV:小西克幸さん
ハンプティ&ダンプティ    CV:岡本信彦さん
ナイトメア=ゴットシャルク   CV:杉田智和さん

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1:プロローグ(ブラッド・ハンプティ&ダンプティ)
● 場面(帽子屋屋敷・ダンプティの実験室)
【ダンプティ】
「ええと、次はこの試験管の薬を、こっちの瓶の中に入れて、と……」■■
【【【演出】】】・・・とぽとぽと液体を注ぐ音
【【【演出】】】・・・ぼんっと小さく空気が爆発するような音
【ダンプティ】
「……よし、いい反応だ。ここまでは順調だな。あとは、出来上がったこの薬品を爆弾の中に仕込めば完成だ」■■
【【【演出】】】・・・液体がぽこぽこ沸いているような音
【ダンプティ】
「ああ、薬の色がどす黒く変わり始めたな。なんて不気味で素敵な色なんだ、最高だぞ。
あ~、興奮が抑え切れない!」■■
【【【演出】】】・・・液体がぽこぽこ沸いているような音
【ダンプティ】
「今度はどろどろに固まり始めた……。いいぞ、予定通りだ。よし、今のうちにこの薬品と合わせる火薬の準備をしておこう」■■
【【【演出】】】・・・カチャカチャ、何かを作っている作業音
【ダンプティ】
「この爆弾が完成したら……、間違いなく、とんでもなく面白いものになる。早く使ってみたいな。最初は誰で試そうか……、ああでも、まずはハンプティに報告をしないといけないな。きっと不気味な反応を返してくれる」■■
【【【演出】】】・・・カチャカチャ、何かを作っている作業音フェードアウト
【【【時間経過】】】
● 場面(帽子屋屋敷・庭園)
【【【演出】】】・・・鳥の鳴き声
【【【演出】】】・・・草を踏む足音
【ハンプティ】
「あれ、誰が来るのかと思えばボスじゃないか。ボスも庭園の散歩?」■■
【ブラッド】
「私は散歩だが、おまえはサボりだろう。毎度のことながら、堂々とサボるんじゃない」■■
【ハンプティ】
「ええ~、会って速攻お説教?口うるさいのは美しくないよ、ボス?」■■
【ブラッド】
「おまえがサボっているからだろう……。
今、門の前はどうなっているんだ?片割れのダンプティがいるのか?」■■
【ハンプティ】
「うーん、どうだろう、分からないな。俺達は互いに自由に過ごしているから、あいつの行動をすべて把握しているわけじゃないんだ」■■
【ブラッド】
「仕事中に自由に過ごすな……。まったく、相変わらず、いざというとき以外はまったく仕事をしない門番だな、おまえ達は。いや……、いざというときにさえ働かないときがある」■■
【ハンプティ】
「そんなことないさ、いざというとき以外でも、働くべきときには働いているよ。
でも、美しい俺に『重労働』や『長時間勤務』なんて言葉は似合わないだろう?」■■
【ブラッド】
「似合わない?では、どんな言葉ならおまえに似合うというんだ?」■■
【ハンプティ】
「ん~、俺の美しさのポイントは、何といってもこの神々しさと華やかさを兼ね備えたルックスと、明るく奔放な卵らしさだからね。やっぱり、重くて堅そうな言葉は駄目」■■
「俺に似合うのも、当然、華やかで美しい言葉だよ。
そうだな……、例えばフレックスとかアフターファイブとか、それにクールビズとか!」■■
【ブラッド】
「……それらの単語の、どこが華やかで美しいんだ?特に最後のは、明らかに違うと思うぞ。
あつかましくもフレックス制を主張し、常にアフターファイブのような状態で、服装も着崩しているという点ではおまえにぴったりだが……」■■
「何にしろ、この世界には無縁のものだろう。企画ものだからといって、世界観を無視したわけの分からないことを言うんじゃない。
はあ、おまえと話していると無駄に疲れが……」■■
【【【演出】】】・・・バタバタと遠くから走ってくる音
【ダンプティ】
「おーい、ハンプティ!」■■
【ハンプティ】
「……ダンプティ?」■■
【ブラッド】
「噂をすれば、ダンプティまで登場か。急いだ様子で走ってくるが、あの笑顔を見るに敵の奇襲ではなさそうだな」■■
【【【演出】】】・・・バタバタと遠くから走ってくる音、近付く
【ダンプティ】
「はあ、はあ……っ。お疲れ様です、ボス。
……探したぞ、ハンプティ。屋敷内にいないと思ったら、庭園にいたのか」■■
【ハンプティ】
「どうしたんだい、ダンプティ。そんなに息を切らして。走ってくるほど急いで、俺を探していたの?」■■
【ダンプティ】
「そう、おまえを探していたんだ。それにボスも一緒っていうのは、ちょうどいい」■■
【ブラッド】
「私が一緒でちょうどいい?
おまえに上機嫌でそんなことを言われても、嫌な予感しかしないな」■■
「……ところで、その手に持っている丸いものは何だ?
ビリヤードのボールくらいの大きさだが……、ボールのようには見えないが」■■
【ダンプティ】
「よくぞ聞いてくれました、ボス!これは僕が作った新作の爆弾!恐らくこの国中にクレイジー・ストームにも負けない楽しさを運んでくる、僕の最高傑作と言っていい作品です!」■■
【ブラッド】
「爆弾だと?それのどこがハートの国中に楽しさを運んでくる代物なんだ?
いや、おまえの言う『楽しさ』というのは……」■■
【ハンプティ】
「ダンプティの言う『楽しさ』は、イコール『不気味さ』だよ。逃げたほうがいいよ、ボス!どうせろくなものじゃないに決まっている!」■■
【【【演出】】】・・・ざざっとハンプティが飛び退く音
【【【演出】】】・・・木の枝に着地して、枝が揺れる音
【ダンプティ】
「あ、待てよハンプティ!どうして木の枝なんかに乗ってしまうんだ、下りて来いよ!」■■
【ハンプティ】
「下りないよ。とりあえず、少しでもその爆弾から遠ざかっておかなきゃね」■■
【ブラッド】
「大きさからすると、そこまで威力の大きなものではないようだな。まさかこの場で爆発はさせないだろう。とりあえず、どんな代物なのか聞いてやろう」■■
【ダンプティ】
「ボスは逃げないで聞いてくれるんですね、ありがとうございます!」■■
【ハンプティ】
「単に動くのが怠いだけじゃないのかい?クレイジー・ストームは過ぎ去ったものの、まだ本調子じゃないみたいだからね」■■
【ブラッド】
「おまえ流に言えば、自分の部下から逃げ出す上司というのも美しくはないだろう、ハンプティ?
……それで、どんな爆弾なんだ?手短に話せ」■■
【ダンプティ】
「はい!実はこれは戦闘用ではなく、僕特製の薬品を仕込んだ爆弾なんです。殺傷能力はないですが、爆発させると大量の煙が発生して、その煙を吸い込んだものは、なんと……!」■■
【ブラッド】
「……なんと?」■■
【ダンプティ】
「なんと、人格がハンプティのように超不気味に変貌してしまうんです!
この世界で何より不気味で面白い、ハンプティのような存在を量産できるんですよ!素晴らしい!」■■
【ブラッド】
「……私は屋敷に戻る。おまえ達も早めに門の番に戻るんだぞ。それではな」■■
【【【演出】】】・・・ブラッドが歩き出す音
【【【演出】】】・・・ダンプティが追い掛けて掛けていき、ブラッドの腕を掴む音
【ダンプティ】
「あ、待ってください、ボス!ボスまで逃げないでくださいよ!」■■
【ブラッド】
「放せダンプティ、腕にしがみつくな。逃げたわけではない、あまりのくらだなさにこの場にいるのが苦痛になったんだ」■■
【ハンプティ】
「それってつまり、逃げたってことじゃないのかなあ?
……っと、そんなことより、俺のようにどうなってしまう爆弾だって?何だか激しく間違っていた気がするよ?」■■
「俺のように超美しく、なら分かるけど、『超不気味』っていうのはどういうことだい、ダンプティ?
どうして君は、何度言ってもその過ちを正すことができないのかな?」■■
【ダンプティ】
「それは、僕は過ちだと思っていないからな。おまえは最高に不気味で素晴らしい卵じゃないか、ハンプティ」■■
【ハンプティ】
「俺は不気味なんかじゃない。そんじょそこらの美しさとは次元が違いすぎて混乱するのは分かるけど、そろそろ見慣れようよ。同時に生まれた双子なんだから!」■■
「俺は、人の美意識まで混乱させてしまうほど、最高に美しい卵なんだ!この世界で唯一の、神が選んだ究極の美を備えた、孤高の存在……!!」■■
【ダンプティ】
「そう、おまえは世界にたったひとつしかない、究極に不気味な卵だ。
そんな卵がこの国中に溢れたら、どんなに楽しいか……、ああ、想像しただけで体が破裂しそうだよ、温めすぎた卵みたいに!」■■
【ブラッド】
「おまえは破裂してくれて結構だが、爆弾は破裂させるな。
手を放せというのに……、くっ、思いのほか力が強いな……!」■■
【【【演出】】】・・・ブラッドが腕を振り解こうとする音
【ダンプティ】
「まだ戻らないでください、ボス。ボスにはぜひ、この爆弾を最初に試してほしいんですよ。誰を一人目にするか悩んだんですけど、やっぱり最初は敬愛する上司がいいだろうと思って」■■
「ボスを差し置いてエリオットから、というのも申し訳ない。
礼儀上も、そうするべきでしょう?」■■
【ブラッド】
「いや、エリオットからでいいぞ。礼儀など気にしなくていいし、むしろ私のことを敬愛しなくてもいい。
だから、私相手にそれを使おうなどと馬鹿なことを考えるな!」■■
【【【演出】】】・・・ブラッドが腕を振り解こうとする音
【ダンプティ】
「ええっ、ボスを選択肢から抜いて考えろって言うんですか?それはできません、ボスがハンプティのようになったら、絶対に面白いのに!」■■
【ブラッド】
「……っ、やはり理由はそれだけなんじゃないか!放せ、ダンプティ!
いいかげんにしないと、たとえ部下でも本気で撃ち殺すぞ?」■■
【【【演出】】】・・・杖を銃に変える音
【ハンプティ】
「ステッキが銃に……!でもボス、ダンプティをそんなもので撃ったら、結局は爆弾も落ちて爆発しちゃうんじゃないのかな?」■■
【ブラッド】
「この大きさでは、煙が発生するとはいえ広がる範囲は限られているだろう。落ちて爆発する前に逃げるから問題ない」■■
【【【演出】】】・・・ガチャッと銃を構える音
【ブラッド】
「放さないのなら撃つぞ、ダンプティ?これが最後の警告だ」■■
【ダンプティ】
「放せません!効果が切れれば元に戻りますから、協力してください、ボス!」■■
【ブラッド】
「こら、爆弾を近付けるな!こうなれば……、やむを得ないか……!」■■
【【【演出】】】・・・銃声
【ハンプティ】
「銃声が!?本当にボスが撃ったのか?
あれ、でもおかしいな……、銃声と同時に、煙が上がっているよ!?」■■
「たしかに威力は小さいな、この枝の位置までは全然届かない。
でも、ボスとダンプティは完全に煙の中だね」■■
【【【演出】】】・・・もわもわと煙が上がるイメージ音
【ブラッド】
「ごほごほ……っ!なぜ銃声が!?
この煙は、爆弾の煙か……?しまった、吸い込んでしま……っ、ごほ、ごほ!」■■
【【【演出】】】・・・マスクをしたようにくぐもった声ここから↓
【ダンプティ】
「何だかよく分からないけど勝手に爆発してくれたぞ!防護マスクを用意しておいてよかった、自分まで変わっては観察を楽しめない。
ボス、この煙、たっぷり吸い込んでくださいね!」■■
【【【演出】】】・・・マスクをしたようにくぐもった声ここまで↑
【ブラッド】
「防護マスク!?おまえ、自分だけそんなものを……!ごほごほ!」■■
【【【演出】】】・・・マスクをしたようにくぐもった声ここから↓
【ダンプティ】
「それにしてもどうして爆発したんだ?ボスはまだ撃っていなかったのに、銃声も聞こえたが……」■■
【【【演出】】】・・・マスクをしたようにくぐもった声ここまで↑
【ハンプティ】
「……ん、ボスが撃ったんじゃないのか?ということは、他に誰が……??」■■
【【【演出】】】・・・離れたところで木の枝がガサガサ揺れる音
【ハンプティ】
「向かい側の木の枝が揺れている!?そこに誰かいるのかい!?」■■
【【【演出】】】・・・離れたところで木の枝がガサガサ揺れる音
【ハンプティ】
「あれは……、ピンクの尻尾??一瞬しか見えなかったけど、間違いないな。
ということは、チェシャ猫か」■■
「チェシャ猫が撃ったようだよ、ダンプティ!おおかた、またいつものように勝手に入ってきて、隠れて俺達の話を聞いていたんじゃないのかな」■■
【【【演出】】】・・・マスクをしたようにくぐもった声ここから↓
【ダンプティ】
「ボリスが?そうか、僕の望みを叶えるべく、援護射撃してくれたんだな。やっぱり、持つべきものは僕の探究心を理解してくれる友達だ」■■
【【【演出】】】・・・マスクをしたようにくぐもった声ここまで↑
【ハンプティ】
「あいつも物好きだからなあ……。にゃはは~、とか笑いながら逃げていく姿が目に浮かぶね。
それにしても参ったな、本当にボスが俺のようになってしまうのか?美しい卵は世界に一つあれば充分、類似した偽物なんていらないのに」■■
【【【演出】】】・・・マスクをしたようにくぐもった声ここから↓
【ダンプティ】
「ボス、気分はどうですか?吸引したらすぐに効果が表れるはずなんですけど……。
……ボス、ボス??」■■
【【【演出】】】・・・マスクをしたようにくぐもった声ここまで↑
【【【演出】】】・・・どさっとブラッドが倒れる音
【ダンプティ】
「ボス!?」■■
【ハンプティ】
「どうしたんだ、ダンプティ?俺には煙でよく見えないんだけど、何が起こっているの?」■■
【【【演出】】】・・・マスクをしたようにくぐもった声ここから↓
【ダンプティ】
「ボスが倒れたんだ。おかしいな、気を失うような成分は入っていないのに。これじゃあ、ボスの性格が変わったかどうかが分からない」■■
【【【演出】】】・・・マスクをしたようにくぐもった声ここまで↑
【ハンプティ】
「気を失った?おいおい、まさかと思うけど死んでやしないだろうね?
やっぱり君の試作品は危険すぎるよ、俺は避難しておいてよかったな」■■
【【【演出】】】・・・マスクをしたようにくぐもった声ここから↓
【ダンプティ】
「ボス!起きてくださいよ、ボスー!」■■
【【【演出】】】・・・マスクをしたようにくぐもった声ここまで↑
【【【時間経過】】】

 

前説(ブラッド・ハンプティ&ダンプティ・ナイトメア)
【【【演出】】】・・・ぴんぽんぱんぽん、とお知らせ風の音
【ナイトメア】
「ようこそ。ここは前説のコーナーだ。ドラマでの私の出番を心待ちにしているところ申し訳ないが、これもはずせない重要なコーナーなのでね、まずはここをしっかりと聴いてほしい」■■
【ブラッド】
「やれやれ、私はプロローグからとんでもない目にあっているぞ。今回のドラマはいまひとつだな、ここで聴くのをやめておくのもひとつの手だぞ、お嬢さん」■■
【ナイトメア】
「こら、出演者自らが視聴意欲を削ぐようなことを言っていてどうする?
ここでやめるなんてとんでもない、それでは私の出番がないじゃないか」■■
【ブラッド】
「今、それで2回喋れているからもういいだろう」■■
【ナイトメア】
「2回って……、私の台詞はたったの2言か!?おかしいだろう、それは!おまえ達が長々とプロローグをやっている間、私は暇を持て余しながらずーっと待っていたというのに!」■■
【【【演出】】】・・・地団太を踏む音
【ハンプティ】
「まあまあ、落ち着きなよ、ナイトメア。地団太を踏んで騒ぐほどのことかい?
興奮するとまた血を吐いちゃうよ?」■■
【ダンプティ】
「そうだ、ドタバタするな。それにボスも、いまひとつなんて言わないでください。
面白くなるのはこれからなんですから」■■
【ブラッド】
「面白く……なるのか?私には、どう考えても嫌な展開しか思い浮かばないんだが……」■■
【ナイトメア】
「まあ、それは聴き進めてみれば分かることだ。ほら、私の出番のためにも、さっさと説明を始めようじゃないか」■■
【ダンプティ】
「それがいい、早く説明してしまおう。
このCDは、クインロゼより発売されたPSPゲーム『ハートの国のアリス~Wonderful・Twin・World~』豪華版の特典CDだ。こうしてCDを聴いているんだから、もちろん分かっているな?」■■
【ナイトメア】
「特典ということで、このドラマCDはゲーム本編の内容に沿ったものになっている。つまり、ゲームをプレイしてから聴いたほうが楽しめるということだ」■■
【ブラッド】
「もしゲームプレイ前にこれを聴いているのなら、ここで中断することをお勧めする。いや、先刻も言ったが、今回はそんなことに関係なくここでやめてくれてかまわないんだが……」■■
【【【演出】】】・・・ハンプティがブラッドを押し退けて前に出る音
【ハンプティ】
「ボス、説明に私情を挟んじゃ駄目だって!ボスの言ったことは気にしないで、ゲームをプレイ済みなら躊躇うことなく最後まで聴いてね。
でも、プレイ前なら、俺もまずはゲームをクリアするのが順序に沿った美しい流れだと思うよ」■■
【ナイトメア】
「そうだな、プレイ後というのが前提のドラマだから、ゲーム本編のネタばれが出てくるかもしれない。
それに、私達のことをよく知らない状態で聞いても、充分にこのドラマを楽しめないだろう」■■
「というわけで、この続きを聴くのは、必ずゲーム本編をプレイ後にしてくれたまえ」■■
【ブラッド】
「……ふう、私はお嬢さんに醜態をさらすような真似はしたくないんだが……。
……ちなみにこのドラマCDは企画もの。ゲーム外のものだ。このドラマCDの中でのことは、あくまでここでだけの話だということだな」■■
【ダンプティ】
「だから、本編ではあまり親しくないキャラクター同士が親しくしていることもある。逆に、より険悪な関係になっている場合もあるかもしれない。だがあくまで本編前提での企画だから、ドラマCD内の出来事や人間関係を、本編の裏設定だとか思わないようにしろよ」■■
【ナイトメア】
「私達の基本的な性格や行動基準なども変わってはいないが、多少はコミカルにアレンジされている場合もある。そういった意味でも、混乱しないよう、先にゲームをプレイすることをお勧めするよ」■■
【ブラッド】
「何はともあれ、くれぐれもこのドラマCDを聴く前に、ゲームをプレイしてほしいということだ。
説明はこれくらいだな。では、ドラマのほうに戻るか……、限りなく気は進まないが」■■
【【【演出】】】・・・肩をぽんっと叩く音
【ナイトメア】
「気合を入れろ、帽子屋。さあ、やっと私の出番だ、行くぞ!
それでは後ほど、ドラマのほうで会おう」■■
【【【演出】】】・・・ぴんぽんぱんぽん、とお知らせ風の音