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ハートの国のアリス
~Wonderful Wonder World~

『サブイベント ■お風呂・エリオット2』

bath_eri2_1※以下の条件を満たす場合、「お風呂・エリオット2」イベントここから↓
・「お風呂・エリオット1」が発生している
・「お風呂イベント」未発生、または発生していても3回目(エリオット滞在08)で「2:入らない」を選んでいる(=4回目は未発生)
帽子屋屋敷・浴場

【エリオット】
「風呂嫌いじゃなかったんだな」■■
「だから……、嫌いじゃないって言ったでしょう?」■■
【エリオット】
「前は、風呂入りたくないとかガキみたいなこと言ってたじゃないか」■■
★「お風呂イベント3」まで発生している場合↓
【エリオット】
「ブラッドと俺が一緒に入ってるときだって、誘っても全然加わろうとしなかったし」■■
★「お風呂イベント3」まで発生している場合↑
「あれは……」■■
エリオットは、未だにずれている。■■
★「お風呂イベント3」まで発生している場合↓
「大浴場で複数と混浴、なんていうのは論外だけど……」■■
★「お風呂イベント3」まで発生している場合↑
「……どうして入るのを嫌がったのか、まだ分からないの?」■■
じいっと、見上げる。■■
【エリオット】
「…………」■■
「……分かる」■■
「ちょっとでも意識していたら、あんなけろりと一緒に入るなんて言い出さないわよね~……」■■
「……無神経」■■
【エリオット】
「……う」■■
「子供っぽいのはどっちだったのかしら」■■
【エリオット】
「……うう」■■
「すまん……」■■
「まったくだわ……」■■
「無神経なこと言われて……、あなたって本当にあのとき私を女扱いしていなかったのね~……」■■
【エリオット】
「あんた、余所者で客だったし、友達だったから……」■■
エリオットの基準では、完全に対象外だったらしい。■■
「だからって、あそこまでサバサバ無神経なこと言えるものなの……?」■■
【エリオット】
「ごめんって……。
あんときゃ対象に入ってなかったんだよ……」■■
「ふ~ん……」■■
ちょっと不満だ。
まるで相手にされなかったくらい、女らしくなかったということだろうか。■■
【エリオット】
「あんたは友達で……」■■
「今は違うぜ?
ちゃんと女として見ていて……」■■
「……で、見ていて一緒にお風呂に入る、と」■■
「や~らし~……」■■
【エリオット】
「……っっ!
そ、それは……っ」■■
「あんただって、入るの了承してくれたし……」■■
「…………」■■
「……って、俺、男として意識されなくなったってことか?」■■
「…………」■■
「…………。
あんたって、馬鹿ね……」■■
【エリオット】
「だ、だって、前は意識していて入ってくれなかったのに、今は入ってくれるっつーことは……」■■
「ほんっと……馬鹿……」■■
「意識しないからって……男と一緒にお風呂に入るわけないでしょう?」■■
【エリオット】
「……そっか」■■
「そりゃそうでしょ……」■■
【エリオット】
「……他の奴と風呂なんか入らないでくれよ?」■■
「……入るわけないわよ」■■
【【【演出】】】・・・お湯をちゃぷちゃぷかき混ぜる音
ちゃぷちゃぷとお湯をかき混ぜる。
お風呂は好きだが、一人のほうが落ち着く。■■
家族と入る習慣もないのだ。
異性と入るなんて、日常的に起こりえない。■■
【エリオット】
「だって、俺とも入ってくれたんだし……」■■
「あなたのことは、意識しているから一緒に入れるんでしょ」■■
「……恋人として」■■
【エリオット】
「……そ、そっか」■■
「……そうよ」■■
今になって照れるくらいなら、風呂になど誘わないでほしい。
まったく無神経というか……、鈍いというか……、ずれた男だ。■■
【エリオット】
「恋人か……」■■
「…………」■■
「……こうして、寛いでるなんて変な感じだぜ」■■
「寛いでいるの?」■■
【エリオット】
「……仕事の疲れが癒される」■■
「おじさんみたいなことを言わないの……」■■
くすくすと笑いながら、キスをかわす。■■
「…………」■■
【エリオット】
「…………」■■
「心臓の音がする……」■■
「……?」■■
奇妙なくらいに真剣な声だった。
こういう場面にそぐわないくらい、真摯な……。■■
「心音に……、何かおかしなところでもある?」■■
【エリオット】
「…………。
俺はブラッドみたいにすぐ察知するとか、そういう能力はないが……」■■
「あんたは余所者なんだなあ……って、思った」■■
なぜ、今になって余所者がどうとか言い始めるのだろう。
その呼ばれ方を私が嫌っていると、エリオットも知っているはずだ。■■
【エリオット】
「今まで意識したこともなかったのにな……」■■
「……これからだって、意識なんかしなくていいわよ。
どこも変わらないでしょう?」■■
エリオットは、胸の上に手を置いて固まっている。■■
嫌そうではない……。
複雑そうに……。■■
【エリオット】
「…………」■■
「そうだな……。
変わらない」■■
「何も……」■■
「そうよ。
何も違うところなんてないでしょう」■■
【エリオット】
「……そうだな……って、俺とはいろいろ違うだろ」■■
「そうね。
耳もはえてないし……尻尾もない……」■■
エリオットは、男女という違いを除いてもかなり特殊だ。
人間として違わないという意味で言ったのだが、思えば色々違っている。■■
色々と……。
それはもう、色々と。■■
【エリオット】
「……うん、なかったよな」■■
「…………」■■
【エリオット】
「…………」■■
「……照れんなよ」■■
「……あなたこそ」■■
違いが分かるという関係に、微妙な空気が漂う。
確認するまでもなく……、今の状況は色々と……ピンクな感じだ……。■■
「…………」■■
「ここのお湯、どうしてピンクなのかしら……」■■
【エリオット】
「……香料か何かだろ」■■
エリオットは、お湯の色などどうでもよさそうだ。
胸の上から手を離した。■■
ほっとする間もなく、タオル地以外の場所に触れてくる。■■
「……~~~エリオット!?」■■
【エリオット】
「……了承してくれた、よな?」■■
「こんなことまでは了承してませんっ」■■
【エリオット】
「んなこと言われても、聞くかって……」■■
分かっていただろ?と意地悪く問われて、硬直した。■■
【エリオット】
「俺達……。
どこも……変わらないよな」■■
触れてくる手に反して、エリオットはやけに真剣で戸惑う。■■
【【【時間経過】】】
「お風呂・エリオット2」イベントここまで↑

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