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ハートの国のアリス
~Wonderful Wonder World~

『エリオット=マーチ ■02話』

アニバーサリーの国のアリス・エリオット滞在ルート02
【【【時間経過】】】
帽子屋屋敷・エントランス
【エリオット】
「お~い、【主人公の名前】~!」■■
「エリオット……」■■
どこかに出かけようと思っていると、またエリオットに呼び止められる。■■
ぱたぱたと駆け寄ってくる様は犬のようで、ウサギ耳が浮いて見える。
外見からして合っていないのだが、それでも違和感を覚えなくなってしまったあたり、慣れだろう。■■
「どうしたの?
また時間があいているの?」■■
エリオットは、こくこくと頷いた。■■
【エリオット】
「そうなんだ!
俺、あと十回時間帯が変わるまでフリーなんだっ」■■
「へえ……。
それは……、長いのかしら、短いのかしら」■■
ここの時間は気まぐれだ。
お茶を飲む間に昼から夕方に変わってしまったり、床についた瞬間に夜から昼に変わったり。■■
「とんでもなく早回しだったり、逆にすごく遅かったりするから分からないわ」■■
【エリオット】
「そのとき次第だが、遠出するには充分だぜ」■■
にこにこと、エリオットは機嫌よさそうだ。■■
「エリオット……。
私と二人で出かけたいの?」■■
【エリオット】
「ああ!
この前はタイムリミットがいつくるか分からないから、庭で散歩とかだったしな」■■
「あんたと一緒だと楽しかったけど、やっぱり味気ない」■■
きららっと、見えない輝きが見えてしまう。■■
「あなた……、懲りないわね」■■
【エリオット】
「?」■■
「また前みたいなめにあわせちゃうかもよ?」■■
【エリオット】
「…………?
……!!!」■■
「ひ、引っ張るのは勘弁!」■■
エリオットは、ばばっと耳を押さえた。■■
「痛かった?」■■
【エリオット】
「痛いに決まってるだろ!?
耳がもげるかと思ったぜ!ひでえよ、【主人公の名前】!」■■
「……ごめんね?
いじめるつもりはなかったんだけど」■■
なるべく優しい声を出す。
私のわざとらしい声音に、エリオットは簡単に騙されてくれる。■■
彼はそろそろと手を下ろした。■■
【エリオット】
「【主人公の名前】……。
俺のことが嫌いなんじゃないよな?」■■
恐る恐る……、返事を恐れるように聞いてくる。
こんなふうに聞く人をはねのけられる人なんて、いるのだろうか。■■
「嫌いじゃないわよ」■■
背をのばし、なでなでと頭を撫でる。■■
頭を撫でるには大きな耳が邪魔だ。
耳も一緒に撫でると、エリオットは目を細めた。■■
【エリオット】
「よかった!
俺も好きだ!」■■
ぱああっと、後ろに花が見える。
彼といると、見えないものが色々見えやすすぎて困る。■■
(私は好きって言ってないよ……)■■
【エリオット】
「もっと一緒にいたいんだ」■■
「…………」■■
「……あんたって本当に……」■■
【エリオット】
「???」■■
「……学習しない奴」■■
【エリオット】
「ええ???」■■
私は、またしても衝動を抑え切れなかった。■■
【エリオット】
「ちょっ、ちょっと待て!
【主人公の名前】!?」■■
「わわわわわっ、待て!
落ち着け!」■■
「だめ。
私、もう待てないの」■■
たじろぐエリオットに、ずいっと迫る。■■
【エリオット】
「!!!」■■
「言葉だけ色っぽいけど、俺はもう騙されねえぞ!?
待てって!!」■■
「無理、無理」■■
先刻までちゃんと我慢していた。
私が限界を超えてしまうような花を咲かせるエリオットが悪い。■■
手を伸ばし、遠慮なく頭の上のウサギ耳を掴む。■■
【エリオット】
「俺だって無理だよ、無理無理無理……!!!」■■
「いって……!
いでででででで……!!!」■■
「耳!耳がもげる!
もげるって……!!!」■■
「あんたって、本当……。
可愛いんだから、も~~~……」■■
【エリオット】
「可愛い!?可愛くねえだろ!?
なに言ってんだ、おかしいぞ、【主人公の名前】!」■■
「可愛い~~~……」■■
【エリオット】
「いだだだだだだだだ……っっっ!!!」■■
「色々反論はあるが、これ、可愛がり方が間違ってんだろ!?
人として何かが違う!間違ってる!」■■
「痛い痛い痛い痛い痛い!!!」■■
「だって、可愛いんだもの~~~……」■■
「……可愛すぎるあんたが悪いのよ。
耳、むしりたくなっちゃう」■■
【エリオット】
「可愛くない可愛くない可愛くない!
だから、むしるな!むしろうとするな!!!」■■
エリオットは悲痛な声を上げているが、それすらもう私を制止するには至らない。■■
「可愛すぎるって、罪だわ……」■■
「……ちくしょう。
可愛すぎるのよ、あんたって」■■
【エリオット】
「キャラ変わってんぞ、【主人公の名前】~~~!?」■■
「あ~、可愛い……」
私は存分にエリオットの耳がつけ耳でないことを確認した。■■
【【【時間経過】】】
帽子屋屋敷・門前
【【【演出】】】・・・足音、歩いていて止まる
買い物にでも行こうと屋敷を出る。
門までやって来たところで、足を止めた。■■
★基本会話から引用↓
【ディー】
「こんにちは、お姉さん」■■
【ダム】
「いいなあ、暇つぶしに探索中?
僕らもサボって一緒に行きたいよ」■■
★基本会話から引用↑
「こんにちは、ディー、ダム」■■
サボり常習犯の門番の子供達が、珍しく門前にいる。
それにしてもそっくりで、まったく見分けがつかない双子だ。■■
青い服で快活な口調、妙に休みに拘るのがディー。
赤い服でのんびりした口調、妙に給料やお金に拘るのがダム。■■
聞くところによると、たまに悪戯で入れ替わったりするらしい。
入れ替わっていても、私は間違いなく見抜けないだろう。■■
「人をいかにも暇人っぽく言わないでくれる?
……当たっているけど」■■
仕事やすることがないと、途端に手持無沙汰だ。
双子は「なんだ、当たっているんじゃない」と笑いつつも、だるそう。■■
こんなところは、やはり彼等のボスに似ている。■■
★基本会話から引用(組み合わせ)↓
【ディー】
「いいなー。
休憩時間はまだかな?」■■
「こんないい天気の昼間に仕事なんて……。
超過労働だよ」■■
【ダム】
「手当てが欲しいよねー。
ほんと」■■
★基本会話から引用(組み合わせ)↑
「あんた達……。
もうちょっと、しゃきっとしなさいよ……」■■
彼等はいつからここの門番をしているのだろう。■■
子供だが、ブラッド達と慣れ親しんでいる様子は新参者には見えない。
(もちろん、性格によるところも大きいだろうが)■■
同時に、彼等が門前にいるところも、なかなか見られない。■■
(そもそもこんなに元気な子供が、門に常駐する門番だってことに問題があるんじゃない?)■■
「今はまだ休憩じゃないんでしょ?
真面目に仕事しなさい」■■
年上風を吹かして説教染みたことを言うと、双子は揃って「しているよ!」と口を尖らせる。
真面目に働いても、やりがいがなくてつまらない、と。■■
★基本会話から引用(組み合わせ)↓
【ダム】
「最近来る奴らって、皆手応えがないよね。
つまらないよ、兄弟」■■
【ディー】
「本当だよ……。
たまにしか来ないくせに、その上弱いんじゃ話にならないよね」■■
※↓「うん」はカットして使用
「もっと殺しがいのある奴が来てくれないと。
門番なんて仕事、成り立たなくなっちゃうよね」■■
「ああ、休みがほしいなあ……」■■
【ダム】
「僕は給料を上げてほしい……。
働いている分は正当に評価してもらわないと困るよね」■■
★基本会話から引用(組み合わせ)↑
「…………」■■
さらりと、殺しがいだなんて口にする子供達。
幼く見えても、やはりこの二人もマフィアの一員だ。■■
【【【時間経過】】】
帽子屋屋敷・廊下
【エリオット】
「あの~、【主人公の名前】……」■■
「エリオット……」■■
廊下でエリオットに呼び止められる。■■
エリオットは駆け寄ってこなかった。
これは、さすがに愛想を尽かされたかもしれない。■■
【エリオット】
「…………」■■
エリオットは近寄ってきたが、少し距離をおいた場所で止まった。■■
じいっと、窺うように私を見る。
彼のほうが背が高いのに、見上げられているように感じる。■■
「…………」■■
「痛いことはしないから……」■■
ふうっと、溜め息が漏れる。
これじゃ、動物の扱いと同じだ。■■
エリオットの反応からみると、立て続けに痛いめにあわされたにもかかわらず愛想を尽かしていないようだ。
好かれているのが、きちんと伝わってくる。■■
なんて分かりやすい人なんだろう。■■
「……私のこと、嫌いになった?」■■
分かっていて、尋ねる。■■
私は、エリオットと違う。
暗くて、ずるいし、計算高い。■■
誰に対しても、好意を持つ人に対しても。■■
エリオットは違う。
彼が誰に対しても純粋だと思うほど馬鹿ではないが、好意を持った相手に対しては違う顔になれる人だ。■■
【エリオット】
「んなことねえよ!
嫌いになるわけないだろ!?」■■
「大好きだ、【主人公の名前】!!!」■■
「…………」■■
(……【大】うぜえ【大】)■■
「……っと、思わず本音が……」■■
【エリオット】
「?」■■
「……なんでもない」■■
恋人でもない、恋愛感情もない相手によく言い切れるものだ。■■
それに、エリオットは遊び人というタイプではない。■■
女だろうと、それがどんな美女だろうと、仕事の邪魔をすれば(仕事関係でなくても、気に食わないという理由だけで)撃ち殺せる男だとブラッドが言っていた。■■
その言葉に、嘘はないだろう。■■
【【【時間経過】】】
【ブラッド】
「そういう男だから、私も信頼しているんだ。
あいつが私を信頼しているのと同じくらい、私もあいつを信じている」■■
「……その残忍さを」■■
ブラッドの声が響く。■■
なんの話をしていたときだろう。
彼のエリオットへの対応がいつも冷めているので、次席なのに信用が薄いのではないのかと尋ねた気がする。■■
【ブラッド】
「私もエリオットが好きだよ。
あいつが私を慕う気持ちよりは歪んでいるがね」■■
代価の伴わない好意など信じていないと、ブラッドはそう言った。
利害関係があるからこそ信用している、と。■■
【ブラッド】
「まっすぐ慕われるとうんざりする。
だが、なんにしても慕われるのは悪くない」■■
「私は、奴になら背中から撃たれても仕方ないと思っている。
だから、ナンバー2に据えているんだ」■■
「私は一人でも平気なんだが、あいつといるのは悪くない」■■
「君もそうだろう?
【主人公の名前】」■■
(私は……)■■
(私はそこまでじゃないわ)■■
そのときはそう答えた。■■
エリオットは人を好きになったら、自分の中で一切の壁を取り除ける人だ。
その好意を少し鬱陶しく感じてしまうのは、自分がそうはなれないからだ。■■
エリオットを仕方のない奴という目で見ながら、彼の上司が甘くなる理由が分かる。
寄せられる信頼のためだけではない。■■
自分がそうなれないと知っていて、なりたいとも思わないのに羨ましいのだ。■■
私には分かる。
エリオットと親しくなるほど、なぜかブラッドにも深く共感してしまう。■■
【ブラッド】
「君は、私と似ているよ、【主人公の名前】」■■
【【【時間経過】】】
そう言われて、そのときは即座に否定した。■■
今なら、なんと答えるだろう。
即答できないかもしれない。■■
【エリオット】
「【主人公の名前】……。
俺のこと、嫌いなんだろ?」■■
「……は?」■■
【エリオット】
「俺はあんたのこと好きだけど、あんたは俺のことが嫌いなんだろ?」■■
耳を引っ張ったり、散々な対応をしたりで、前回のエリオットの休みはつぶれてしまった。■■
エリオットの耳が痛んで外出どころじゃなくなってしまったのだ。■■
(思い返すと、私って酷い奴)■■
……いや、思い返さなくても酷い。■■
エリオットが、自分のことを嫌っているのかと疑うのも無理はない。■■
「……何言っているの。
そんなことありえないわ」■■
私が嫌われるならともかく、エリオットを嫌う理由なんてどこにもない。
そんなことはありえない。■■
思ったままを口に出した。■■
【エリオット】
「なんだよ、それ」■■
「ありえないってこたねえだろ?
嫌いなら嫌いって……」■■
嫌いと言ったら、泣いてしまいそうだ。■■
弱い人ではないと分かっているが、彼ならやりかねない。
誰にでも弱いというわけではないが、好意を持つ人には脆い。■■
「嫌いになるわけがない」■■
【エリオット】
「どうして断言できるんだよ」■■
「だって……」■■
(あれ?)■■
引っかかる。■■
ありえない。
嫌いになるわけない。■■
(どうして、そんなことが言えるの)■■
ありえないなんてことはない。■■
断言できるはずもない。
エリオットのほうが正しい。■■
嫌うことなどありえない。
嫌いになるわけない。■■
そんなふうに言い切れるのは……。■■
(……正気とは思えない)■■
ぞくっと、背中を寒気が走った。■■
エリオットは、夢の中の人だ。
おまけにマフィアで、組織のナンバー2。■■
狂っている。■■
大体これが夢だろうと、私はこの手の感情を避けていたはずだ。
一生避けたいとまでは思っていなかったが、こりごりだと思っていた。■■
少なくとも、必要に差し迫られる年齢になるまで。
必要がないのなら、一生だって避けて通りたい。■■
【エリオット】
「【主人公の名前】?」■■
エリオットの声に、我に返った。■■
【エリオット】
「……ごめん。
俺、あんたを困らせてるよな」■■
「馬鹿ね、なんで謝るの。
私が悪いのよ」■■
背伸びして、頭を撫でる。■■
触れたとき、エリオットはびくっとした。
……あれだけ耳を引っ張られたのだから、当然だろう。■■
(……うう。
ごめ~~~ん……)■■
本当に、平謝りしないといけないのは私のほうだ。■■
「耳、引っ張っちゃってごめん」■■
【エリオット】
「いいよ……」■■
もう引っ張らないと分かると、エリオットはおとなしく頭を撫でられ続けた。■■
【エリオット】
「いいから……。
【主人公の名前】、俺を嫌いにならないでくれよ」■■
「だから、嫌いになったりしないって……」■■
「嫌うなら、エリオットのほうでしょう?
私って、一緒にいて楽しい人間じゃないと思うのよね」■■
【エリオット】
「?」■■
「俺は楽しいぜ!?
なに、【主人公の名前】、友達いないのか?」■■
「いるけど……」■■
【エリオット】
「だよな、友達多そうだ」■■
「それは、なるべく明るくしているからね。
私って、実はすっごく根暗なの」■■
「性格悪いし、計算高いし……。
陰険で、素直な人間じゃない」■■
【エリオット】
「そりゃ……」■■
「…………。
……ブラッドみたいだな」■■
「え???」■■
(ブラッド……)■■
「…………」■■
「……ぷ」■■
笑ってしまう。■■
そうか。
その通りだ。■■
ブラッドに共感できるわけだ。■■
「エリオットの言う通りね。
……っ、やだ……」■■
【エリオット】
「そうだろ……、ははっ。
あんた達、似てる……、手が早いとこなんかもそっくりだ」■■
私が笑ったのにつられたのか。
エリオットも、妙に嬉しげに笑い出す。■■
私がなぜ笑っているのかなど恐らく分かっていないだろうに、楽しそう。
見ていると、私も更に笑えてくる。■■
「……あはは」■■
その評価は苦笑で聞き流すしかない。■■
【エリオット】
「はは……っ」■■
何だかよく分からない笑いは、しばらく続いた。
先に切ったのは、エリオットのほう。■■
【エリオット】
「俺は、ブラッドが好きだぜ。
あんたのことも好きだ」■■
きっぱり言い切ると同時に、ウサギ耳が元気よく上向きに揺れる。■■
「趣味悪いわよ。
誉められても、冷めた反応しか返せないのに」■■
「暴力女だしさ……」■■
【エリオット】
「そこは否定しねえ」■■
「そこは否定しておいてよ」■■
(皮肉ったつもりだったのに。
『手が早い』より更に自分の評価を下げちゃったわ)■■
エリオットは、唇の端を持ち上げた。
にやっと悪党らしく笑う顔は、なるほどマフィアの上層部というのを納得させる。■■
【エリオット】
「たしかに、あんたは暴力的で意地悪くて陰険で陰湿で根暗かもしれないけど……」■■
「そこまで言っていないわよ」■■
きっと睨むが、エリオットは気にせず続けた。■■
【エリオット】
「あんたがどんなでも、俺はあんたを嫌ったりしないぜ。
嫌うなんてありえない」■■
(…………)■■
(……あれれ???)■■
断言されてしまった。
私と同じふうに。■■
(これって、なんだか……)■■
(…………)■■
まずいんじゃないのか。■■
「……私も、エリオットのことが嫌いじゃないわ。
嫌ったりしない」■■
まずいと思いながら、自分に許せる最大限の言い方で肯定する。■■
【エリオット】
「俺も大好きだ、【主人公の名前】」■■
にこっと笑うと、今度はなんだか又可愛らしく見える。■■
頭をぐしゃぐしゃにして、耳を引っ張れるだけ引っ張ってやりたい衝動が再び訪れた。
ここでやると、本物の悪者なので、なんとか自重する。■■
しかし、「私も嫌いじゃない」→「俺も好きだ」と返されるのはいかがなものか。
嫌いじゃないと言っただけで、好きだとまでは言っていない。■■
(言っているも同然か……)■■
好感を持っているのは確かだ。
ろくに気付かないうちに壁が取り払われている。■■
【エリオット】
「じゃな。
俺、仕事中なんだ」■■
「え。
仕事、抜けてきていたの?」■■
【エリオット】
「ああ、気になってたから」■■
「……そんなに急ぎの仕事は入ってなかったし」■■
それにしても、彼が仕事をさぼるなんて意外だ。■■
【エリオット】
「今度休みがあったら、遠出に付き合ってくれるか?」■■
「うん。
今度は、耳を引っ張って貴重なお休みをつぶしたりしないわ」■■
【エリオット】
「ほんとか?
絶対だぞ?」■■
「うんうん、絶対。
耳、引っ張ったりしない」■■
【エリオット】
「そっちじゃなくて、遠出に付き合ってくれるってやつ」■■
「ああ、うん。
ちゃんと付き合うわ」■■
【エリオット】
「約束だからな!」■■
そう言い残して、エリオットは駆け出していってしまった。■■
(急ぎの仕事は入ってないんじゃなかったの……?)■■
【【【時間経過】】】
帽子屋屋敷・庭園
「あ……」■■
庭園を散歩していて、同居人の姿を見付ける。
あれは……。■■
「ブラッド」■■
声を掛けると、ブラッドは立ち止まり、ゆっくりとこちらを向く。■■
★基本会話から引用↓
【ブラッド】
「お散歩かな?【主人公の名前】。
ここは広いからな。散歩には事欠かないだろう」■■
★基本会話から引用↑
「ええ。
特に、この庭園は見事よね」■■
【ブラッド】
「ふふ……、そうだろうとも。
手は掛けているからね」■■
★基本会話から引用↓
【ブラッド】
「なかなか付き合ってやれていなくてすまないな。
今度は是非私とも散歩をしてくれ」■■
【ブラッド】
「それまで散歩をしすぎて飽きたなんて言うのは無しだぞ?
君との散歩は退屈しなさそうだからな」■■
★基本会話から引用↑
【【【時間経過】】】
★エリオットの好感度が2以上で同イベント内「1:ブラッド」を選択している場合、「お風呂イベント1」ここから↓

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