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原文&挿絵&解説

『61~70 ■68:ボーピープちゃんはヒツジたちを見失ってしまい』

sashie068

68. Little Bo-peep has lost her sheep,
And can’t tell where to find them;
Leave them alone, and they’ll come home,
And bring their tails behind them.

Little Bo-peep fell fast asleep,
And dreamt she heard them bleating;
But when she awoke, she found it a joke,
For they were still all fleeting.

Then up she took her little crook,
Determined for to find them;
She found them indeed, but it made her heart bleed,
For they’d left their tails behind them.

It happened one day, as Bo-peep did stray
Into a meadow hard by,
There she espied their tails side by side,
All hang on a tree to dry.

She heaved a sigh, and wiped her eye,
And over the hillocks went rambling,
And tried what she could, as a shepherdess should,
To tack again each to its lambkin.

sashie068

【ボーピープちゃんはヒツジたちを見失ってしまい
どこへ行ったら見つけられるのか分からない。】
【放っておきなさいよ ちゃんと戻ってくるから。
ちゃんとお尻にしっぽを付けたままね。】

【ボーピープちゃんはぐっすり眠ってしまい
ヒツジたちが鳴くのを夢の中で聞いた。】
【目を覚まして夢だったことを知った。
ヒツジたちはどこかへ行ってしまったままだったから。】

【そこで曲がり柄の小さな杖を取って
ヒツジたちを探すことに決めたのだった。】
【見つけたもののボーピープちゃんは心を痛めたのだった。
ヒツジたちがしっぽを置き忘れてきたから。】

【ある日 ボーピープちゃんが
すぐ近くの牧場に迷い込んだところ
ヒツジたちのしっぽが木の枝に
並べて干してあるのを見つけたのだった。】

【安堵のため息をつくと 涙を拭いて
いくつもの丘をぶらつきながら
ヒツジ飼いの娘としてすべきことだと
ヒツジたちのしっぽを縫い付けて回った。】

解説:
イングランドでは、ヒツジのしっぽの付け根近くを固く括っておくのだそうである。
そうするとその先の方は腐って自然に取れてしまうという。
ヒツジたちが突然しっぽをなくしたように見え、子供たちには不思議でならないわけである。
この事情に少女ヒツジ飼いを結びつけてかわいらしい内容の唄に仕立てられているだけに、子供たちに大変人気のある唄となっている。