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原文&挿絵&解説

『21~30 ■22:ディン ドン と鐘が鳴っている』

sashie022

22. Ding, dong, bell,
Pussy’s in the well.
Who put her in?
Little Johnny Green.
Who pulled her out?
Little Tommy Stout.
What a naughty boy was that,
To drown poor pussy cat,
Who never did any harm,
And killed the mice in his father’s barn.

【ディン ドン と鐘が鳴っている。
ネコは井戸の中に落ちてしまった。】
【「いったい誰が投げ込んだんだ」】
【「ジョニー・グリーン坊やだよ」】
【「助け出したのは誰なんだ」】
【「トミー・スタウト坊やだよ」】
【ネコを溺れさせようとするなんて
なんていたずらっ子なんだろう。】
【あの子に何の危害も加えなかったし
あの子のお父さんの納屋のネズミを殺してくれたのに。】

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解説:
残酷な行為をしているつもりがなくても実際には残酷な行為をしてしまう……そんなところが子供たちにはあるものである。
小さな子供が井戸に投げ込んでしまったのだから小さい子ネコに違いあるまい。
この唄と一緒に育った英米人は‘井戸’と聞くと‘ネコ’を即座に連想してしまうものらしい。
マザーグースが英米人にとって共有財産になっているからである。