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ハートの国のアリス
~Wonderful Wonder World~

『サブイベント ■お風呂イベント3(ブラッド)』

※「お風呂イベント2」まで発生している場合、3回目ここから(ブラッド・エリオット滞在共通)↓
◆帽子屋屋敷・浴場◆
「…………」■■
「……お邪魔します」■■
大浴場に入ると、またまた先客がいた。■■
【ブラッド】
「どうぞ、どうぞ」■■
【エリオット】
「おはいんなさい」■■
「……ねえ、なんで毎回狙いすましたように入浴中なの?」■■
【ブラッド】
「それは、私達の台詞なんだが」■■
【エリオット】
「毎回、狙ったように入ってくるよな~」■■
「狙ってないわよ……」■■
【ブラッド】
「私達だって、四六時中風呂に入っているわけじゃないぞ?」■■
【エリオット】
「うん、うん……」■■
「仕事忙しいもん、俺ら……」■■
「毎回お風呂で酒びたりじゃ、信憑性低いわよ……」■■
とはいえ、ずっと入浴中だというのは確かに有り得ない。
普段の彼らは忙しそうだ。■■
(なんなんだろう、この偶然は……)■■
(お風呂でドッキリ☆マジック?
マジックなの……?)■■
(私の願望……?
別れた恋人とウサギ男とお風呂でドッキリ☆が……!?)■■
「…………」■■
「……いいや。
入っちゃおう」■■
【【【演出】】】・・・ざばっとお湯にはいる音
慣れてしまった自分が恐ろしい……。■■
(慣れ……、むしろ開き直り、か)■■
★ブラッドルートのみ↓
いまやその別れた恋人そっくりさんだった方とは、更に面倒臭い関係になってしまった。■■
ここまで来ると、たかが入浴姿で動じたりもしない。■■
あれはあれ、これはこれ。
私は風呂に入りたいのだ、入ればいい。■■
これが私の願望だなんて、そんなこともあるはずない。
これ以上の面倒くささなど不要だ。■■
★ブラッドルートのみ↑
【ブラッド】
「……なんだか、君の反応はつまらないな」■■
【エリオット】
「相手にされていない気がする……」■■
「まー、してないからね……」■■
(別れた恋人のそっくりさんとウサギ耳男じゃあね……)■■
現実感がなさすぎるというか、夢だから当たり前なのかもしれない。■■
【ブラッド】
「まったく相手にされていないというのもな……」■■
【エリオット】
「男として悲しいものがあるよな……」■■
「少しくらい意識してくれてもいいんじゃないか?
あんたは、冷たすぎる……」■■
【ブラッド】
「いや……、意識されないのは男のほうにも問題がある……」■■
「意識してもらえるように、もっと励むべきだ。
なあ、アリス……?」■■
「な、なによ……?」■■
★ブラッドルートのみ↓
(こいつ……。
この期に及んで、またふざける気……っ?)■■
★ブラッドルートのみ↑
【ブラッド】
「精進は大切だよな?」■■
「…………。
もっと後ろ向きな方向へ進むべきだと思うの、あんた達は……」■■
「……近寄ってこないでね」■■
にや~と、嫌~な笑いを浮かべる二人に後ずさる。■■
【【【演出】】】・・・ざぶざぶお湯の中で動く音
しかし、大浴場とはいえ、風呂だ。■■
無限に広がっているわけではない。
すぐに縁に当たる。■■
「…………」■■
【ブラッド】
「ふふ……」■■
【エリオット】
「逃げても無駄だぜ……」■■
【【【演出】】】・・・ざぶざぶお湯の中で動く音
【ブラッド】
「馬鹿だな、エリオット……。
抵抗されたほうが盛り上がるじゃないか」■■
(こ、これはいわゆる、お風呂でドッキリ☆大人バージョンな展開……!?)■■
(…………。
……どっちにしても、定番過ぎて燃えない)■■
絶体絶命のピンチの構図ながら、私は結構な余裕だった……。■■
【【【演出】】】・・・ざぶざぶお湯の中で動く音
【ブラッド】
「……捕まえた」■■
【エリオット】
「ちったあ意識した……?」■■
「さあさあ、飲んでもらおうか」■■
「……え。
【大】ナニを!?【大】」■■
【ブラッド】
「…………」■■
【エリオット】
「…………」■■
なになになに……。
風呂場ゆえ、若干エコーがかかってしまった。■■
【ブラッド】
「…………」■■
「……私はそっち方面でもいいんだが、どうする?」■■
【エリオット】
「……合意ならいい……、のか?」■■
「…………」
「……ごめん。ちょっと思考がピンクな感じに進行しちゃってた。
お湯もピンクだし……」■■
「今の間違い。
取り消しでよろしく……」■■
(私が一番後退すべきだ……)■■
(後ろ向きにいこう……)■■
【ブラッド】
「……一応、フリル付きのエプロンドレスなんか着ているんだ。
もう少し清純ぶったほうがいいんじゃないか?」■■
「……一応って何よ。
私は、まぎれもない清純派よ。正統派よ」■■
【エリオット】
「……え~~~」■■
「そりゃ、ちょい無理が……」■■
「……なあに、エリオット?」■■
【エリオット】
「なんでもない……」■■
ぎろりと睨むと、エリオットは大人しくなった。■■
【ブラッド】
「仕切りなおしだ。
飲みたまえ」■■
【エリオット】
「あー、口当たりいいのだし、いけるだろ」■■
【ブラッド】
「君が想像していたのよりは、苦くないはず……」■■
「…………」■■
「……親父臭いわよ」■■
【ブラッド】
「……君がそれを言うのか」■■
「……とりあえず、清純派としてお断りします」■■
【エリオット】
「うまいのに……。
一口だけ口つけてみろって……」■■
【ブラッド】
「冷やしてあるから……」■■
うまかろうが冷やしてあろうが、お断りだ。■■
「嫌よ!
お風呂でへべれけになったりしたら、清純派のイメージぶち壊しじゃないの!」■■
【ブラッド】
「清純派だなんて誤解、誰もしてやいないぞ」■■
【エリオット】
「安心して飲めよ」■■
「…………」■■
「意識されない悲しさが身に染みてきた……」■■
【【【時間経過】】】

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