★2:「遊園地」
「遊園地かしら」■■
おかしな格好をした、おかしな名前のオーナー。
そこに現れた、居候だという猫耳の青年(こちらも同じくらいにおかしい)。■■
遊園地というメルヘンチックな場所と合っているような、アンバランスなような。■■
何ともいえない毒っ気のなさが印象に残り、気に掛かる。■■
(二人共、外面はよくても中身はどうだか……って感じだったけど)■■
【ブラッド】
「遊園地か。
お嬢さんは、ああいう騒がしいところが好みなのかな」■■
【エリオット】
「その様子だと、あれは聴かなかったんだな。
無事で、よかったよかった」■■
「???
あれ、って?」■■
何のことかと首を傾げる。
エリオットが、ぽんぽんと私の肩を叩いた。■■
【エリオット】
「いや、聴かなかったなら気にするな。
知ったら二度と行きたくなくなるぜ……、ま、そっちのが安全だろうけど」■■
【ブラッド】
「そうだな。
あそこはある意味、最も恐れるべき脅威が潜んでいる」■■
「ええ?
そこまで怖い場所のようには思えなかったけど……」■■
「???」■■
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