★1:「ハートの城」
「ハートの城かしら」■■
私をこの世界に連れて来たペーターのいるところということで、元から気にはなっていた。■■
女王にも会え、ペーターの同僚だというエースにも会え、興味は増している。■■
(あまり、いい意味の興味ではないけどね)■■
あっさりと兵士に死刑を言い渡していたビバルディ。
同僚に遠慮なく斬り掛かってきたエース。■■
……恐ろしげな人達のいる恐ろしげな場所だと、よく分かった。■■
【ブラッド】
「ハートの城か。
あそこより、うちで飲む紅茶のほうが数段美味いぞ」■■
「いや、別に紅茶のことは気にしていないんだけど」■■
どこからそんな話が出てくるのだろう。
ブラッドは紅茶愛好家のようだが、城にもそれに対抗するような人物がいるのだろうか。■■
【エリオット】
「ああ、城なんかより、うちのほうが断然いいぜ。
うちならにんじんケーキも食い放題だ!」■■
「……【大】それは、もっと気にしていない【大】」■■
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